1. はじめに

日本人と結婚した外国人が日本で生活するためには「配偶者ビザ」が必要です。
一方で、「結婚ビザ」という言葉もよく耳にしますが、実は正式な在留資格名ではありません。

この記事では、「配偶者ビザ」と「結婚ビザ」の違いについて、やさしい言葉でわかりやすく解説します。
混同しやすい2つの言葉の意味や使われ方、申請の対象者などを整理し、正しい理解を深めましょう。


2. 「配偶者ビザ」とは?

「配偶者ビザ」は、正式には「日本人の配偶者等」という在留資格です。
これは、日本人と法律上の婚姻関係にある外国人が、日本で生活するために取得するビザです。

このビザを取得すると、日本での就労が可能になり、健康保険や年金などの社会保障制度にも加入できます。
また、在留期間は1年・3年・5年などがあり、更新も可能です。


3. 「結婚ビザ」とは?

「結婚ビザ」という言葉は、一般的に使われる俗称であり、正式な在留資格名ではありません。
多くの場合、「配偶者ビザ」や「婚約者ビザ(短期滞在)」を指して使われています。

たとえば:

  • 日本人と結婚して日本に住む → 「日本人の配偶者等」ビザ(配偶者ビザ)
  • 結婚前に日本に短期滞在する → 「短期滞在」ビザ(婚約者ビザと呼ばれることも)

つまり、「結婚ビザ」という言葉は状況によって意味が異なるため、申請時には正確な在留資格名を確認することが重要です。


4. 対象者の違い

用語対象者正式名称就労可否
配偶者ビザ日本人と結婚した外国人日本人の配偶者等可能
結婚ビザ(短期)結婚予定の外国人短期滞在(90日)不可

「配偶者ビザ」は、すでに結婚していることが条件です。
「結婚ビザ(短期滞在)」は、結婚前に日本で準備をするための滞在であり、就労はできません。


5. よくある誤解

「結婚したらすぐにビザがもらえる?」

→ 結婚しても、申請手続きと審査が必要です。
交際の経緯や生活の実態を説明する書類が求められます。

「結婚ビザで働ける?」

→ 「配偶者ビザ」なら働けますが、「短期滞在」では働けません。

「結婚ビザと配偶者ビザは同じ?」

→ 実務上は「配偶者ビザ」を指すことが多いですが、混同しないよう注意が必要です。


6. 申請時の注意点

  • 正確な在留資格名を使うこと
    入管では「結婚ビザ」という名称は通用しません。「日本人の配偶者等」など、正式名称を使用しましょう。
  • 婚姻関係の証明が必要
    婚姻届受理証明書や戸籍謄本など、法的に結婚が成立していることを証明する書類が必要です。
  • 交際の実態を説明する資料が重要
    写真、メッセージ履歴、渡航履歴などを整理して提出しましょう。

7. まとめ

「配偶者ビザ」と「結婚ビザ」は、似ているようで意味が異なります。
配偶者ビザは正式な在留資格であり、日本人と結婚した外国人が日本で生活するためのビザです。
一方、「結婚ビザ」は俗称であり、状況によって指す内容が異なるため、申請時には注意が必要です。

正しい理解と準備をすることで、スムーズな申請と安心した日本での生活につながります。
不安な場合は、行政書士などの専門家に相談することをおすすめします。当事務所は初回相談無料ですのでお気軽にご相談ください。

【ご注意】当ホームページの内容は、在留資格等に関する一般的な情報を提供するものであり、個別具体的な案件に対する法的判断を示すものではありません。実際の許可要否や手続きについては、出入国在留管理庁に確認するか、当事務所までお問い合わせください。